ペットを飼うのはというのは本能？

 

現代では飼われているペットの数は、犬が８９２万匹、猫が９５３万匹、３世帯に１世帯はペットを飼っているという程で世界的に見ても日本はペット大国と言われる程です。では何故ペットを飼うのか？という事なのですが、可愛いから・癒されるからという理由が圧倒的に多いです。

☛日本のペットの飼育数の推移とは｜犬猫の飼育数を徹底解説！

 

 

ペットを飼うのは動物の中で人間だけです。１万２０００年前の遺跡から女性と子犬が一緒に埋葬されているミイラが発見されており、犬と人間との繋がりは愛玩（可愛がる・愛でる）だけではないという事が歴史からも想像されます。

 

 

 

時代とともに変わるペットを飼う理由

 

今でこそペットを飼う理由は愛玩用となっていますが、もちろんその理由は時代と共に変わって来ています。歴史的には犬と群れてきた時間が長い人間は優れた能力を活かして目的を達成する為のパートナー行動を共にしてきました。

 

優れた嗅覚や運動性、従順さや勇敢さ、個体差や犬種等にもよりますが、これらの特性を活かして現在でも活躍の場はたくさんあります。盲導犬・救助犬・警察犬・牧羊犬・狩猟犬等がありますが、歴史上で最も長いのは狩猟犬ですね。自分もお世話になっています。

 

それぞれ役割が違いますが、「人になつく」というのが大前提の元に始まった関係性です。基本的に幼少期から育てればなつかないのは虫ぐらいだと言われていますが、犬は特になつきやすく、言葉は通じなくてもボティランゲージで気持ちも伝えてきます。

 

祖先はオオカミですが、人の食べ残しを食べて、なついた個体を掛け合わせてという繁殖を繰り返して改良されて来ていますので、犬がなつくというのは当然といえば当然の事なのです。

 

では猫はどうでしょう？

 

猫は9500年前に中東付近でヤマネコを家畜したのが人との関わりの始まりと言われています。諸説ありますが、日本には中国から1200～1300年前（奈良・平安時代）に食料庫を荒らすネズミから守る為に船で輸入されたとなっています。猫の放し飼いなどでネズミ害が激減していったり、そのうち「可愛いやないの！？」となっていきます。

 

まぁ、人との関わり方は結局犬も猫も似たようなもんですね･･･。

 

 

 

昔も今も変わらない人間という動物

 

ライフラインが整って一人で暮らしていける便利な世の中ですが、ペットを飼うという不合理な生活を送る人が多い現代です。ペットと暮らすという事は自分が望んで選択している暮らしなので、手間が増えてもそれ以上に幸福になるという統計にもなります。その理由としては単純で、人は本来群れる動物なので、分け合って幸せを感じるように出来ています。

ペットが餌を行儀よく待っている姿を可愛く思い、自分が与えた餌を美味しそうに食べると充足感に満たされます。

これは人間同士でも一緒ですね。一人では適当に済ませがちなご飯でも、待ってる人がいれば変わって来ます。

大きな目で見れば時代が変わって、生活スタイルが変わっても、人間の感情や考える事はさほど変わっていないと思います。

昔の生活から現代の暮らしのように大きく変わったのもここ200～300年位です。進化という過程には何万年という時間を要しますので、便利な暮らしで発展しているように思いますが、中身はそんなに変わっていないというのが人だと思います。

 

我が家にも愛玩用として犬が３頭、(現在２頭）、猫が１匹います。

犬は特に人間との共生でお互いに良いと感じます。散歩もその理由の１つですが、自分が獲って来たジビエを人間より美味しそうに食べてくれます。（その理由はこちらの記事☛ジビエとドッグフード｜人と犬はジビエの共有ができます。）

 

日本は敷地が狭い理由で、ペットを飼えない事で悩んでいる方も多いですし、かつては私も諦めて忘れていました。

少し視点を変えると豊かな暮らしってのは可能だと思うし、移住ともなれば制度優遇もあるので、今のコロナ禍で生活を見直す人が出てくるのも納得します。自分もお金ではない幸福の一環としてこのサイトを運営しているので、もっと色んな生き方があっていいと思います。