ジビエとドッグフード|人と犬はジビエの共有ができます。
人が食べるジビエと犬が食べるジビエ
ジビエは食べ分けができる食料だと私は思っています。家にはゴールデンレトリバーが3頭いて、当初はそんなつもりはなかったのに多頭飼いになってしまいました。意図した訳ではないのですが、そんな大喰らいが食費を圧迫しないのは狩猟のおかげです。むしろ美味しくジビエを食べてくれて現在では大変助かっています。
部位を食べ分けるジビエ
大体ですが、体重が40kgの獲物でも、人が食べる肉量は15~20kg程度で全体重の4~5割です。残りは骨・皮・足先・頭・内臓などです。罠や猟銃で獲物を捕獲すると、罠で縛られた足や猟銃で撃たれた場所は血が肉に付いて人用には向かない量がそこそこ出ます。基本的に人が食べられない骨や、血が回って臭い肉は迷わず犬行きになります。内臓も色々あります。ちょっとグロイですがお付き合い下さい。
写真(シカ)の左上から、腸(小・大)、横隔膜(ハラミ)、脳みそ、舌(タン)、腎臓(マメ)、脾臓、肝臓(レバー)、心臓(ハツ)、網脂となります。人でも食べられないものはないのですが、内臓は味が落ちるのが早くてその日に食べるのが良いのですが、2日で食べきれない分は犬用にします。もともと犬は狼が祖先で内臓を好み、群れで捕獲した狼はリーダーが先に内臓を食べます。
あとはシカの胃袋はグリーントライプといって、ブリーダーやトレーナーなど犬のプロ達からは必需品と言われるスーパーフード。
商品としては K9ナチュラルさんが優れていると思います。☛ K9ナチュラル公式グリーントライプ
自分達は新鮮をそのまま切って与えます。冷凍保存したりするのでこんな感じですね。
始めはこんな臭いもん本当に食うのか?と思いましたが、その匂いが本能をくすぐるようでガツガツです。
骨が好きなのは言うまでもありませんね。人はスープにしてダシにするぐらいでしか食べられませんが、犬は人より腸が短く胃酸が強力でその胃液は骨をも溶かします。その上、骨髄の匂いが好きで硬いものを噛みたい欲求でストレス解消と歯磨きにもなり良い事づくめです。
季節で食べ分けるジビエ
狩猟といえば冬がシーズンです。ただ、人がジビエとして食べて美味しいのにも時期があり、イノシシは冬、シカは夏です。
理由として、人は体温調整の為に汗をかきます。犬は呼吸で体温調整をするような特徴がありますが、イノシシは脂を増減させて体温調整する特徴があり、この脂が人には甘くて美味しいのです。年末辺りから♂は発情で匂いがきつくなったりするので、オスイノシシに関してはベストシーズンは1ヶ月ぐらいしかありません。
一方シカの方は春の野草を食べて元気に走り回った夏のシカが人には美味しいと言われます。9月辺りが発情時期ですので、その1~2ヶ月の♂シカは匂いがきつくなったりするので、6~8月辺りがベストシーズンだと言われます。
人が美味しくないから犬にやるという訳でもなく、イノシシの脂は多すぎると犬はお腹を下して下痢になる子もいます。
また、美味しくないから以前紹介した栄養成分が著しく低下する訳でもないので、人の口に合わなくても犬の健康面はしっかりサポートしてくれます。(栄養についてはい前回記事で紹介☛ジビエが体に良いって本当?無添加ペットフードが選ばれる理由)
そして時期が悪いからといって不味い分けではなく、適正に処理されれば食べ慣れてないと味の違いも普通は分かりません。(適正な処理方法は以前記事で紹介☛ジビエ肉を美味しくずっと食べる|獲ったお肉の保管方法)
人それぞれ好みがあるように、お肉の部位や内臓の種類でも人によって好き嫌いがあります。また犬によっても好みがあります。
どちらにしろ私達の場合は獲れば獲る程食べる量が増えて食べ尽くせなくなるので、獲った命を無駄にしないよう愛犬達に加勢してもらって消費している状態で、犬に助けられています。狩猟を始めた事によってこの関係性に気付いて、切っても切れない関係になりました。
関連情報
ハンターが作るジビエ肉のペットフード|faveur(ファブール)
ジビエ肉のペットフード専門店「FAVeUR!」では、大分県内でオーナーが自ら狩猟によって捕獲した命を無駄なく頂く為に、
解体・精肉・製造・販売を一環し、狩猟の持つ純粋さを伝える為、「シンプルで丁寧に無理なく」をモットーに運営しています。
栄養価が高くヘルシーな究極の無添加ペットフードを、ぜひお試しください。
屋号 | カミタケ商店 |
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