faveur(ファブール) ジビエ肉のペットフード専門店「faveur」では、「獲って・作って・売る」をモットーに、大分県の山村でオーナーが自ら狩猟で獲った猪や鹿などを加工したチップを始め、アバラやセボネといった骨まで余す事なく利用して、様々なアイテムを製造・販売しております。栄養価が高くヘルシーなジビエフードを、ぜひお試しください。

ハンターから見る自然の変化|変わりゆく山林が及ぼす影響

人との関わりが減って変わっていく自然。

 

 

私は山村に移住してハンターと竹細工をやっている為、自然と関わる事が多く、普通の人が見ない現実を多く見る機会があります。

畑や田んぼはやっていないのですが、薪が必要だったり、竹を切ったり、狩猟で山の奥まで歩くいて探索したりする為、里山利用としての観点や獣害と言われる人間側からの自然の視点と、狩猟では獣目線で自然を見る必要があるので、専門家ではありませんが、どちらの側面からも視る事ができると思っています。

 

山からの風景

 

これは自分の猟場から見た光景です。林道もなく、鹿の痕跡を獣道を追って行くと、日が差す場所を見つけて歩いて行くと伐採が終わった杉林の頂上から見渡すお気に入りのスポットです。この林も植林しないと杉は生えないですが、森に戻るとなると20年ぐらいはかかると思うので、伐採してから2~3年程度かな?と思っています。

 

間伐(かんばつ)という言葉をご存知ですか? 木は呼吸・成長をする為に、枝を出して葉を付け光合成をします。木の感覚が狭く生えていると、葉がお互いに重なって日が当たらずに枯れたり、背の低い木や草は成長できません。そういった森にしないように木と木の間隔を持たせる為に伐採する事を間伐といいます。森をよくする為に切った木でこれを材料にしたものを間伐材といいます。

 

里山(さとやま)と奥山(おくやま)という言葉はご存知ですか?里山は聞いた事があると思いますが、山村の村人が山を利用する為に整備している山の事です。それ以外の山・整備や管理されていない山を奥山といいます。

 

一昔前(50年程前)までは山村にも人がたくさんいたので、所有している山林を整備していましたが、都会に出て帰って来ない次世代の担い手が増えて高齢化が進みました。整備と言っても結構ハードめの肉体労働が多いので今の世の中では次世代に嫌がられる事が多いです。

 

草刈り、田んぼや畑仕事、果樹などの剪定やそれに関する木・竹の伐採や間伐などが主ですが、昔の人はそれをやっている面積が驚く程広いです。現代はほぼ人手不足なので、いくら所有している土地があっても放置されている場所ばかりです。

 

狩猟で山に入ると、昔の人が手を入れていた場所は痕跡で分かります。今の人が奥山と思っている場所は昔の人からすればほぼ里山・・・です。明治時代に国策として集落に杉の苗木を植えまくっていたので、ほぼ手付かずの原生林は存在しないですが、人が手を入れて畑になった所は土が肥えており、耕作放棄した場所には草が伸びて獣の餌場や寝屋となり、竹が侵入してきた場所では放置竹林となり、人が利用しなくなって、管理しなくなった場所はどんどん人を寄せ付けなくなります。人の痕跡のあった場所は、獣からすれば高級リゾート地とも言われ、そういう場所が増えていけば生息数も増えていくので、増え過ぎて問題になっている現代です。

 

今回記事の参考文献です。

超おすすめ書籍ですので、興味のある方は是非お手に取って下さい。

 

書籍~獣害列島-田中淳夫-

 

 

オオカミの絶滅が明治頃に人の手によって絶滅させられ、昭和の時代に野犬の放置も禁止となって天敵がいない事も増えている原因とも言われています。戦争の時に毛皮を獲る目的で乱獲したりというのもありました。その中で一番有力な情報は、獣害がMAXだった江戸時代から森林伐採が進み、昭和中期の戦後辺りまではハゲ山を増やしすぎて絶滅しかけていた鳥獣達。その後は燃料が薪から石油、建築用の木材も外国からの輸入が増え、産業革命以後は大量生産となって都市部に職を求める事で山は人から見放されました。人の手から離れた自然が回復し、絶滅しかけていた鳥獣達も息を吹き返したいるのが現代です。

 

個人的な意見ですが、獣害として問題になっているのも、全部自分達(人間)のせいでしっぺ返しをくらってるように感じます。現状でイノシシ被害が大きい田畑は、防護柵で囲う事で防ぐ事が可能になって来ています。鹿が新芽を食べて植林が効かないという林業被害を減らすならば、駆除するしか方法がないのですが、こういった事情を踏まえると、獣を資源として認知していく事が、現代に残された選択肢なのではないか?と思っています。

 

現状では狩猟が認知されていく為には弊害があり時間がかかりそうですが、その魅力と伸びしろは充分にあると思っています。その為には人と自然の間に立てるハンターが増える事と、もう少し全体的にハンターの意識改革(レベルアップ)が必要ではないかとも思います。そうしないと狩猟の必要性も見えて来ない上に、待遇も改善して行かないように思います。

 

(自分が思う直近で一番の問題☛ジビエって臭い?肉質の評価が分かれる理由

 

自分もまだまだ半人前で人の事を言える程でもないですが、こういう考え方を発信していく事も大事だと思っています。

 

ハンターが作るジビエ肉のペットフード|faveur(ファブール)

faveur(ファブール)

ジビエ肉のペットフード専門店「FAVeUR!」では、大分県内でオーナーが自ら狩猟によって捕獲した命を無駄なく頂く為に、
解体・精肉・製造・販売を一環し、狩猟の持つ純粋さを伝える為、「シンプルで丁寧に無理なく」をモットーに運営しています。
栄養価が高くヘルシーな究極の無添加ペットフードを、ぜひお試しください。

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