犬のいる暮らしを考える

 

ペットが愛玩動物という考え方から、家族という形に変わってきた現代ですが、犬は大昔から人間と共に暮らして来ました。人より発達した嗅覚で外敵を知らせたり、獲物を探し出したり、集団行動を共にする事で良好な関係を築いて来ました。大昔ほどの危険や切迫した環境がない現代では、犬と暮らす事が必要なのか？という意見もあります。

ペットと暮らす意義については前回記事を参照下さい。☛ペットとの暮らし｜犬・猫を飼って一緒に暮らす事。

 

 

家に迎える犬を選ぶ

 

犬と暮らしたい！！子供の頃に飼いたかったけど叶わなかった…。飼える環境になったけど、どうやったらいいのか…。個人的にはペットを飼いたいと思った時に、ペットショップにはあまり行って欲しくないです。（もちろんお店にもよりますが…）

 

本来犬は群れる生き物です。子犬が１匹でガラスケースに１日入れられて見世物にされてますが、それが自分だったらどうですか？私だったら多分頭がおかしくなると思いますし、子供の頃のそんな経験はトラウマになってると思います。海外では日本のような犬・猫の販売形態はあまりありません。

 

動物は人間ほどに法律による罰則がない為、お金儲けの為に人間はここまでできるのか？と思うほどに結構やらかしてます…。

ペットショップの裏側です。☛繁殖犬猫の犠牲ゼロ・殺処分ゼロを実現するサイト

 

ブリーダーから直接見て購入する事や保護犬を迎え入れるというのが人道的であり、悪徳業者を増やさない選択だと思います。

子犬を選べる環境にあるならば、ならべく元気で健康な子を受け入れたいと思いますので、一般的に見分ける方法をお教えします。

 

 

飼いたい犬種のブリーダーさんを見つけて訪問し、まずは親を見ましょう。

容姿、性格が気に入って、出産の予定があれば子犬が産まれた時に連絡を頂くようにしましょう。子犬が産まれて選べる状況にあれば、選べる方が良いです。

 

出産は１頭で産まれる訳ではないので、産まれてすぐに生存競争が始まり、お乳も頭に近い方が栄養が濃いと言われています。ブリーダーはならべくお乳をローテーションしますが、そこから順位が決まっていったりします。

 

 

 

 

子犬を全部眺め、動きがキビキビしていて、見るからに元気ハツラツしている犬を第一に選びます。ボールを投げたり、ハンカチを犬の前で動かし目がついて動くかを見ます。目がついてこないと見えていない子犬の場合もあります。次に両手を叩いて音を出し、尾を丸めたり、逃げたりしないかの反応を見て、臆病かどうかなどを見ます。その次に尻尾を引っ張ってみる。これでウーッとうなるような子犬は気性が強いと判断できます。猟犬などには良いのですが、ペットとしてならば服従訓練を正しく行う必要があります。また、視る事が難しいのですが、舌に斑点のある犬は噛む傾向があるという説もあり、兄弟でいじめられている子は体が弱く、病気になりやすかったりします。

 

この子だ！と思ったら、O脚やガニ股、歯の噛み合わせ等も見ていた方が良いでしょう。オスかメスかを選ぶ際は、繁殖を考えるのであればメス。発情期にオス犬を寄せ付けたりする為、繁殖を考えない場合はメスを選ぶのが良いと思います。

 

 

 

家に新しい家族を迎える。

 

産まれてから３０日程度はお乳から栄養と共に抗体（ワクチン）を摂取していますので、大丈夫なのですが、ブリーダーの所で産まれて我が家に迎える時は４５～６０日程度は経過しています。念の為、混合ワクチン注射を実施済かは確認しておきましょう。なければ動物病院で受ける必要があります。産まれて１年後にも受ける必要があります。住む場所によってもワクチンの中身が若干違ったりする為、その地域の獣医師の動物病院がよいと思います。

 

季節にもよりますが、子犬はまだ体温調節が成犬ほど上手ではありませんので、寒さには充分注意しましょう。外で飼う犬でも１～２ヶ月は室内で充分に愛情を注いであげて下さい。親から離されて非常に精神状態が不安定なので、「ここに居ていいんだ！」と行動で示しましょう。その中で暮らしに順応できるよう訓練して下さい。

 

犬は人が思っている以上に賢く、人の話す言葉を理解しています。今の犬の状態は全て飼い主のせいと言っても過言ではない程に、飼い主には従順で強い影響を受けます。子供と何一つ変わらないのですが、飼い犬は人と違って年をとっても自立が出来ません。生涯を添い遂げる必要があります。犬をどう扱うか？という事より、一番必要なのは、その子の一生を背負う覚悟があるか？だと思います。

 

飼う事をメリット・デメリットで考えるより、この衝動や自分の心の傾きによって、自分の起こす行動に責任は取れるか？という事なので、途中で捨てるのなら家に迎えない方がお互いの為です。まぁ、なんにしても言える当たり前の事ですね…。