faveur(ファブール) ジビエ肉のペットフード専門店「faveur」では、「獲って・作って・売る」をモットーに、大分県の山村でオーナーが自ら狩猟で獲った猪や鹿などを加工したチップを始め、アバラやセボネといった骨まで余す事なく利用して、様々なアイテムを製造・販売しております。栄養価が高くヘルシーなジビエフードを、ぜひお試しください。

動物に対する正しい知識と判断|アニマルウェルフェアとノンヒューマンパーソンズ

動物に対する正しい認識

 

人間の動物を「カワイイ」と思う感情が、善にもなり、悪にもなる。

それは環境によって立ち位置が変わるため、一番の問題が知識・経験不足による他者攻撃だと思います。

 

 

子犬

 

人がカワイイと思う視覚的な条件の一つとして、「ベビースキーマ」という特徴があります。

ベビースキーマとは体全体のバランスに対して頭が大きく、おでこが出ている、鼻が短い、大きな眼が顔の下の方についている。顎が小さい、手足が短い、ぎこちない動き、という特徴があります。

言葉の通り、人間でも赤ちゃんに見られる特徴です。

 

この身体的特徴は幼体では生きていけない為に、親の庇護本能を刺激して身を守ると言われています。

幼体に見られる特徴であるのはいうまでもないのですが、過去の実績として、野生を家畜化し、飼育する為に人への恐怖が少ない個体同士で繁殖を繰り返し、4代目ともなると、初代と比べて格段に人との接触を喜ぶようになり、身体的特徴として耳が垂れるか垂れがちになり、尾が丸まった。さらに世代が進むと肢・尾・鼻・上顎が小さくなり、頭が大きくなると言います。

 

 

 

 

このように野生に比べ、人に近くなると、人に守ってもらう為にベビースキーマの特徴が現れ出します。これを「ネオトニー(幼形成熟)」と言います。ペットとなる犬や猫は人が利用する為に過去ですでに改良済の為、カワイイ!と思うのは必然なのです。

 

都市部に住むと、野生を身近に感じられず、生と死が遠ざけられた現代の社会構造では、このカワイイ!が偏った愛情へと変化する傾向にあるようです。野生とペットは全く違うものなので、扱い方を間違えると大変な事になって来るという事を認識して頂きたいと思います。

 

野生動物への給餌は暴挙としか思えません。野生には人間界のような高カロリーな食べ物は少ないので、与えると麻薬のようにやめられなくなります。これは自らの捕食・採取力を奪い、後に獣害を引き起こす種まき行為となりますし、野良猫への給餌も同等と考えます。

 

猫は私も見習っていますが、ハンターとしてのセンスが抜群です。野生動物、特に爬虫類・両生類・鳥類を捕まえて咥えたり遊んだり、食べたりして、繁殖能力もすごい為、個体数が増えていくと生態系を変えて行くほどの動物です。放し飼いの場合は野生を行き来してウイルスを運んでくる可能性も高くなります。獣医師会が猫は室内飼いを推奨するのもうなずけます。

 

 

アニマルウェルフェアという精神

 

動物にはそれぞれ習性や特徴がそれぞれ違う為、触れ合うとカワイイ!という事で餌を与え、関わりを持ち、やっぱり言うこと聞かないから放ったらかし…。多かれ少なかれ、動物にはそのように接して来た人類の歴史がある中、「アニマルウェルフェア」という理念が欧米から入って来ました。

 

動物愛護とは違い、人間が動物を利用することや殺す事は否定しない。食肉にする家畜は飼育中は快適に生きてもらい、不衛生な環境にしない、屠殺する時は苦しまないようにするという考え方です。展示動物や研究動物、ペットに関しても同じで、動物園や水族館で知ってもらう為に展示する為の飼育は認めるが、芸を仕込む事は×。科学的な研究の為に動物実験は認めるものの、最小限に留め飼育環境も考え、ペットは多頭飼いをしないなど。

 

動物と人間のバランスを考え、極力フェアに付き合うという考え方です。動物に興味を持ち、獲物について勉強し、犬を可愛がりながらも獲った獲物を捕らえて食べるという一見矛盾したようなハンターは、自然にこの精神が身に付きます。狩猟は自然の中でお互いに命をかける行為でもあり、相手の命を奪う時も敬意を払います。でもやはり人間が勉強し、環境に与える負荷を考える必要があると強く思います。

 

 

ノンヒューマンパーソンズ

 

動物が人間並みの権利を主張できる「格」を認める動きも世界では広がっている。2014年のインド最高裁で動物は人間の所有物であるとしながら、すべての動物が憲法のもとで固有の生きる権利を有しているという判決が出された。西洋文明(アイヌ文化もそうだが)は人間と動物を厳格に分けており、家畜は神が人間の食べ物として作った動物とまでしている。しかし科学的な研究が進むに連れて極端に人間と同じように扱い始めた。

 

日本は昔から動物を隣人として扱う傾向がある。昔話では擬人化して人間に化けるキツネ・狸・蛇・鶴や、神の使いとして祀られる。

そこには粗末にしたり、排除しようという思想がある訳ではない。里山の住人は果樹の木の実を全て取らず、鳥の為に少し残す風習が残っている地域があります。

 

動物を隣人として認め、共生の道を考えるには、相手の事を知る事だと思います。今の環境の状態は必ず経緯と原因があります。

対策を考える必要はありますが、相手が人間ではない分、恨みや妬みなどネガティブな感情で対処していい問題とは少し違います。

 

自然や生態系を調整できるのは人間にのみ許されています。それによって、善にも悪にもなるため、より多くの人が問題について考えられるだけの知識を持ってほしいと思います。

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