移住して田舎暮らし|田舎で自然に身に付くスキル
移住して田舎暮らし|田舎で自然に身に付くスキル
田舎に移住して、7年近く経ちました。虫が嫌だ!と見つけるとキャーキャー言っていた嫁さんも、見ても完全に無視しているので、見えてるのかちょっと心配になるくらいまでなりました・・・。家族で田舎に移住する事は、結論から言うと「何でしないの?」と思うくらい自分には利点しかありません。仕事や家族の理解が必要ですが、コロナ禍での在宅ワークだったり、女性の虫嫌いは基本的に治るので、今ある賃貸の暮らしに不満があるのなら、すぐにでもした方が良いと思っています。
すぐにでもというのは、長期的な固定費の大幅な値下がりや、自然のある環境で暮らすという事が人格や健康に大きく作用すると実感しているからです。(固定費の事は以前の記事を参照下さい☛固定支出の見直しで考える移住|山村での暮らしを楽しむ)
暮らしていると、都会派の人との違いがあるのですが、今回は「田舎で必要なスキル=住んでると自然と身に付くスキル」について書こうと思います。
田舎にいると自然に身に付く5つのスキル
・モノをもらうスキル
田舎では趣味での家庭菜園がデカっ!!って人が結構います。本格的に農業やってる人は余った資材なんかが納屋に眠ってる事が多くあります。菜園では自分達が食べる以上できた分は販売してるケースもありますが、それでも売れない傷ものなんかは余って捨てています。顔を覚えられると電話で呼ばれて持って帰る事になるので、私も始めは野菜を作ろうと奮闘していましたが、必要以上にもらえるので自分で作るのは辞めました。もらうには好かれる必要があるのですが、世間話をするようになれば「これもってけ!」となり、犬の散歩していても「これ食べる?」となるので、コレうまい事やれば買わんでいいやん!ってなりました。一時期は貰ってきた烏骨鶏を20羽くらい飼っていて、餌は全て貰い物で賄っていたので、やる気になればどうにかなるもんでした。
ただ収穫時期の野菜は大量に同じものをもらう事が多いので、保存や調理も工夫が必要になります。
作った野菜のお裾分けは田舎の人たちのコミュニケーションツールでもあるので、あまり気を使い過ぎずに、最近もらってばっかりでお返しするもんがないなぁ~と思ったら遠出した時で気が向いた時にお土産などを買って帰ったりします。
・距離感をうまく掴むスキル
田舎の人は同じ地域の人の家族構成まで把握しており、人付き合いが面倒臭いと言われがちですが、どの人もやはり嫌われたくはないので、距離が近いなりでもお互いの距離感を見極めてギリギリの所でうまい事やっています。都市部に住んでいればマンションの隣の部屋でも顔を知らないなんて事もありますし、それでも問題ないのですが、田舎だとそれはよっぽどじゃない限り有り得ませんね・・・。自分も煩わしく思う事はありますが、話が長くて「もうよくね?」と思うと意思が伝わってるのかス~ッと帰って行きます。(そんなに顔に出る方ではないのですが・・・)
普段から自然を観察したり、色んな匂いを嗅いでいたり、人間のセンサーが敏感になっているのか、うまいことかわして行く人が多かったり、会話のフリ方や自然と季語を取り入れて来たりするので、間の取り方が上手く、付き合っていくと苦労していたり、意外に人格が深かったりします。もちろん都会派でも色んな人がいるので、そんな人もたくさんいますし、田舎でもアホはいますが、都会のようにコイツすっげー馬鹿!!って人が少ないように思います。
・草刈りと木を切るスキル
私が住んでいる地域では市から地域道路の道端に生えている草を刈るよう自治会に要請されています。地域に助成金が入るので、地域住民の家の代表が1人年に3回草刈に出陣するようになっています。始めは鎌を持って行ってたのですが、白い目で見られるのと、やっぱりあると便利なので草刈り機とチェンソーは移住して2年目で購入しました。
なんで見栄の為に草刈りなんてせないかんの?とずっと思っていましたが、イヤイヤやっているうちに上達し、果樹の木の実が落ちる場所や、そこに行くまでの道、獣害を防ぐ為の草刈りなどもあり、出来るようになるとバイト感覚で草刈りを頼まれる事もあったりと田舎では何げに役にたつスキルです。
木を切る事は機会が少ない人は出来る人に頼んでもいいのですが、管理する山林ができて、竹や木を切る機会が増えたり、薪を作るようになると、もう自分でやった方が良いです。チェンソーを使って自分で切るようになると、自分はバイト感覚で椎茸の原木作りや、木こりさんの手伝い、地主さんの伐採・間伐の手伝いなど、草刈りより出来る人が少ないので頼まれる事は多いです。
私の場合は狩猟で林道や道なき道を行く事があり、倒木で道が通れない時などは処理する事も多々あります。
・リフォームしたり、建物を建てるスキル
田舎は空家を賃貸しても、好きに改造していいよ!となる事もありますが、まだ使えそうな安い家を購入する方がお勧めです。自分の値段の判断基準は、転居前の家賃の3年分より購入金額が安いかどうか?です。大体が昔の家は畳で、空いている時間が長いと風が通らずに干しても梅雨時期はカビ臭くなってしまうので、フローリングに変えるのがお勧めです。やり方は調べれば分かるし、ホームセンターで何でも揃うので、やる気があって必要に駆られれば、意外に何でも出来てしまいます・・・。
田舎では都市部よりやる事が増えるので、資材や道具も増えて来ると、倉庫を作ったり、納屋を作ったり、薪小屋を作ったり、解体小屋を作ったりと、土地があって必要性が出てくれば、建てるキッカケに出会う確率がすごく高いと思います。
新築やリノベーション物件などの綺麗な状態で買うと自分でしようと思わないですが、空家だと自分のペースでぼちぼち思い通りに出来て、結構楽しく、スキルをどんどん上がって行きます。
・山菜やキノコを見分けるスキル
雑草の9割は食べられると言われていますが、都市部などでは排気ガスがかかっているので食べない方が良いです。田舎だと車通りが少なく、森林がたくさんあるので、食べられる山菜やキノコが結構あって、食べるとかなり美味しかったりします。以前は戦時中の貧しい人々が節約で食べたというイメージでしたが、旬で新鮮な山菜、野草、キノコは驚く程美味しいものです。人間美味しいと分かると目の色が変わります。始めは近所の人の見よう見まねで言われた事をやってみる程度ですが、その辺にあるものが宝物に見えて来ると、世界観が変わってきます。
以上が田舎にいると自然に身についてくるものだと思われます。もともと田舎産まれの人は出来る人が多いですが、移住者の友人もあたり前にこのスキルが身についています。都市部に住んでいた時は考えもしませんでしたが、必要になればスキルってのは勝手に身に付いていくものなんだと思い知らされました。
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