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ジビエの利活用!皮鞣しDIY|皮鞣しワークショップ開催のお知らせ

ジビエの利活用!皮鞣しDIY|皮鞣しワークショップの開催

 

嫁さんが所属している、大分レディースハンタークラブという団体があります。名前の通り大分県内の罠・銃猟免許の資格保有者が集まった団体です。年に何度かイベントを開催しており、結構魅力的な内容だったりする事が多いです。そこの会長さんと好意にさせてもらっており、クラブ内で皮鞣しをしたい!という要望があり、コロナ禍で県外から講師を呼ぶより、趣味で普段からやってる私に白羽の矢がたったという流れです。

 

以前皮鞣しについては記事を書きましたので、私の皮鞣しのレベルはこちらから参照下さい☞レザー(革)を作ろう!|皮を革に鞣してクラフトを楽しむ

 

 

皮鞣しの歴史

 

皮革(ひかく)産業は基本的に食肉利用後の余り物産業です。日本はあまり肉を食べる文化がなかったので、明治時代あたりから本格的に外国から入って来た文化です。紀元前3000年からエジプトのピラミッドに皮を鞣す壁画があった事から、当時から皮を鞣していたとなっております。5000年程の歴史があると言われる皮鞣し。もちろん、今と昔のやり方と品質は全く異なる物でして、現在の9割を占めるクロム鞣しと言われる重金属を使った当時は画期的だと称された技術は1900年を過ぎてから始まっています。

 

現在は市場の1割ほどになってしまいましたが、それまでは植物タンニン(フルベジタブル)鞣しと言われる、植物の樹皮や身などに含まれるタンニンという成分で皮を鞣して来ました。この鞣しという事実の発見は、植物の葉っぱや身などが溜まった池で動物の死骸が皮だけ腐らずに残っていた事が発端とされています。革の断熱性や保温性が人の生活にはすごく役に立つので、革を鞣す為に必要なタンニンを取る為に、バンバン木を切りまくったと言われています。現在は植林によって、計画的に資源を活用しています。

 

 

高級毛皮にも使われるアルミニウム鞣し

 

現在の革市場を占めるクロム鞣し(9割)とタンニン鞣し(1割)ですが、私が現時点で教えられるのは、アルミニウム鞣しという食用のミョウバンで鞣す方法です。毛皮を作る時はこの方法なのですが、クラフトには向きません。というのは、ミョウバンは水に溶け出すと元の皮に戻ってしまうからですが、今回のワークショップでは、まず初級編という事で、分かりやすい毛皮鞣しとなりました。

 

 

結局、夏毛の方が良いという要望だったので、4月くらいから捕獲した個体を集め始めて、7枚集まりました。

参加人数が15人程度だったので、それぞれグループを作って5枚の毛皮を作る事になりました。

 

ワークショップの内容については、参加者の為に作成した動画を参照下さい。

 

現時点で動画は④まで作成しています。随時皮鞣しについては更新していこうと思うので、

よろしければチャンネル登録お願いします。

 

 

皮鞣しDIYの今後

 

経験して分かった事なのですが、鞣しで必要な作業というのは基本的に徐肉とストレッチだと思います。皮の成分と成分の間に何を入れるか?という事の違いなので、基本的な所はこのアルミニウム(ミョウバン)鞣しで学べます。

 

タンニン鞣しでは、タンニン粉というものの入手が必修となります。どんぐりや樹皮を苦労して手に入れるという方法もありますが、めっっっっちゃ量が必要で、出来上がって革が固いのは、ほとんど量が足りなくて鞣せていないと思われます。(1枚鞣すのに、木を3本倒す必要があるという事も聞きました)

 

このタンニン粉は通常売っておらず、師匠の特別ルートという裏技で少量入手できました。今後、皮を自分で鞣し続けたりするならその入手ルートを開拓する必要がありますが、まだそこまでは…という段階です。

 

私のようなハンターが鞣すという場合、まずは経験値を積んでいく事が重要だと分かりました。

今後どのような展開になっていくかは、その時に考えて行こうと思います。

 

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