狩猟解禁!狩猟と有害鳥獣駆除は何が違う?
狩猟解禁!狩猟と有害鳥獣駆除は何が違う?
全国でも地区によって若干違いますが、基本的には11月15日~2月15日が狩猟期間とされています。
私の住む大分県の大分市では11月1日~3月15日は猪・鹿が捕獲可能です。11月15日~2月15日はその他狩猟可能な野生鳥獣全てが捕獲してよい事になります。
今と昔で野生鳥獣の生息数がかなり変わっており、その変化に人間側がついていけてない実情がありますが、狩猟に取り巻く環境もそれに伴って変わって来ています。
1980年代までは、野生鳥獣を保護しようと、雌は捕獲したらダメ、一日1頭までなどの捕獲制限がありましたが、今では増えすぎた猪・鹿は無制限。狩猟期間以外に有害鳥獣駆除期間という狩猟期間の延長のような措置が年々長くなり、今では年中捕獲可能となっているという時代の流れがあります。
以前記事で山林の事を詳しく書いたので紹介します。
現代のハンターはどこも高齢化しており、伝えられる風習は昔の慣習や考え方分が基本になります。分かりやすいのは、猟期こそが狩猟だ!という昔ながらの考えだと思います。初期の頃はそれでいいと思うのですが、中堅ぐらいになるとそれが少し疑問に思えて来ました。
狩猟期間に捕れるジビエ肉
冬はドングリを食べた脂がのった猪、夏は春草を食べた鹿が美味しいですが、狩猟が冬と言うなら今まで鹿は美味しい時期に食べて来られなかったのか?脂の乗ってない猪は美味しくないのか?という単純な疑問が出てきます。個人的な感想として総合的に判断すれば、時期による差は大してないように思います。
狩猟期間のお肉、期間外のお肉。脂の有無を別に考えると、どちらも力強くて、適正に下処理されたジビエ肉に味としての違いはそんなにないと思います。
適切な下処理方法については前回記事を参照下さい。
また、個人で食べられる量にも限界があります。2~3頭分の肉があれば1年中食べられるので、面白がってたくさん捕獲しても保管もできなければ、消費も追いつきません。
駆除の報奨金を頼りに頑張る
有害鳥獣駆除員になれば、有害鳥獣駆除駆除期間に捕獲すれば報奨金というお金がもらえます。すごく卓越した技術を持って捕獲しまくって、この報奨金で生計を立てられる人も存在します。プロハンターという人ですね。報奨金額が低いので、この捕獲のみで生活できるプロハンターの数は極々少数です。
人にあげる為だけに解体する無償労働はなぜかとっても疲れます。そして喜ぶ人もあげ過ぎると困るのです…。ある程度捕れるようになると、消費する方法を考える方が難しくなります。捕獲した場合の報奨金は私も頼りにしています。脂の少ない肉はペットフードとしても良いので、私は駆除期間で捕る個体の方が利点が多いです。
→猪肉と鹿肉、ペットフードとしてはどう違うの?|意外と知らない扱われ方
結局は無理なく、利点がないと続かない
自分がもういらないお肉を、捕獲が楽しいからと休みを利用してボランティアで解体という重労働を人に肉を与える為だけに繰り返す事が出来る人は少ないと思います。ある程度合理的でないと、時間のない現代人には狩猟文化はマッチしないように思います。
事実、狩猟免許は3年で更新となりますが、免許を取得して、3年目に更新しない人が多く存在しています。
狩猟は人間の本能的な所でもあるので、趣味としては楽しいです。ただ、仕事となってしまうと何でも辛い事が出てきます。同じ事を繰り返してると人間飽きて来ます。飽きたら趣味なら誰でも続きません。続ける為には無理がないか、利点があるかのどちらかが必要です。そのどちらかは自分の暮らしの中で見つけるものですので、何に重きを置くか?で狩猟スタイルを決めていけば良いと思います。
関連情報
ハンターが作るジビエ肉のペットフード|faveur(ファブール)
ジビエ肉のペットフード専門店「FAVeUR!」では、大分県内でオーナーが自ら狩猟によって捕獲した命を無駄なく頂く為に、
解体・精肉・製造・販売を一環し、狩猟の持つ純粋さを伝える為、「シンプルで丁寧に無理なく」をモットーに運営しています。
栄養価が高くヘルシーな究極の無添加ペットフードを、ぜひお試しください。
屋号 | カミタケ商店 |
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〒879-7884 大分県大分市志津留1932-2 |
営業時間 | 9:00〜22:00 |
代表者名 | 神薗 祐志(カミゾノユウジ) |
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