狩猟期間は大忙し|植物が休む冬は調達の期間
狩猟期間は大忙し|植物が休む冬は調達の期間
猟期のハンター達
本来ならば、本猟期になるとハンターは好んで四つ足(猪・鹿)を獲ります。その理由として、冬になると猪は脂がブリッたくさん付きます。ほとんどのハンターは猪を狩りのメインターゲットとしていて、ドングリを食べてこしらえた脂は融点が低く、コラーゲンを含んだ上質な脂です。イタリアのイベリコ豚が美味しくて高価な豚として有名ですが、自然を動き回ってドングリを食べたという内容が売りなのですが、イノシシと内容はほぼ同じなのです…。確かに脂は個体によって超絶美味しいやつとかあります。
詳しい記事は過去記事で詳しく何度も語っていますので、とりあえず2つ程…。
私の場合は…ですが…。
そんなにたくさん猪の脂は必要ありません。何事も適度が良いと思っているのと、お肉の6割はワンコが食べますが、脂を食べ過ぎると下痢するので大量に脂があっても捨てるだけ。解体では脂でギトギトになって包丁は滑るし、皮は剝ぎにくいし…とあまりテンションが上がらないです。
罠で捕ると、私が仕掛ける猟場はほとんど鹿と猪はどちらがとれるか分からない事が多い為、鹿の場合は春先~夏にかけてが美味しいのと、猪でも50kgを超えてくると冬でなくても脂がのっており、そのぐらいがちょうど良いのです。
20kg以下の脂がない猪は箱罠などでよく獲れますが、捕れる肉量が少ないので、自家消費用でベーコンなどにします。冬は友人達が好んで四つ足を狩ります。私はお手伝いをしたり、剥いだ皮をもらって下処理したりする程度です。猟期は小回りが利く、鳥猟(カモ)をメインにしています。というのも、マガモは私がジビエの中で一番美味しいと思うからです。
植物が休む冬は調達に専念
と、まぁ色んな理由があるのですが、四つ足をしないで時間を確保したいという本当の理由は、冬は本業である竹細工の材料を切り出してくる季節となります。冬は植物が水上げをしなくなるので、養分も行きわたらず休眠状態となります。竹の中に養分が残っていると、切った後でも虫が入って内部を食べてしまうので、材料としてダメになるので切るのは冬が良いのです。これは木も同じです。薪用に切ったり、材料にする場合は竹同様に木も冬に切るのが〇です。
材料用の竹を切り、火で油を抜いて、天日に干して夜にはしまって。木も薪ストーブ用に薪割りはもちろん、山に切りに行ったり運んだり。材料を保管する倉庫も掃除したり、普段は温室にしたりしているのですが、この時期は材料の出し入れが頻繁になるので、サボテンとミツバチ誘因花のキンリョウヘンはこの子達の為にも室内に入れます。
狩猟期間は鳥をメインに狩猟しますが、薪ストーブを付けるまで寒くなると、夜の暖かい時間が幸せの時間「ヒュッゲ」となります。これまでに取った四つ足の肉を煮込んだり、ダッチオーブンを出して来て煮込み料理に精を出したり、夜の時間が長くなって、朝は朝寝坊する事がほとんどです。これから先は単犬と一緒に単独猟をしようと計画しているので、もう少し違った日常になってくるかもしれませんが、
通常のハンターが捕獲を楽しむ期間ですが、私は狩猟に関しては少し休憩して、「狩猟のある暮らし」を見直す期間になります。
時間の過ごし方はそれぞれですが、量より質が大事だと思っています。
何も考えず生活していると、他人が決めたレールを歩いているのが当たり前になって、思い通りにいかなかったら人のせいにして気付いたら何年も同じ事を繰り返しているだけ…というループになっていたりします。
同じ時間を過ごしても、人生の豊かさは大きな差が出てきます。持っているポテンシャルは大した差じゃないのですが、目指す場所に向かっているといないとで大違い。目指す場所を再確認する期間は、リラックスできている時じゃないとなかなか気が付かないもんです。
今の状態が辞められないというのは、ある種の中毒症状で、正常ではないと言われます。
通常の生活と少し距離を置いて見ると、「なんで、あんな事に一生懸命になってたんだろう…」と思う事って結構あります。
肩の力を抜いて、反省や見直すって事は努力する事と同じくらい大事な事なんだと思います。
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ハンターが作るジビエ肉のペットフード|faveur(ファブール)
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解体・精肉・製造・販売を一環し、狩猟の持つ純粋さを伝える為、「シンプルで丁寧に無理なく」をモットーに運営しています。
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屋号 | カミタケ商店 |
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